18歳で賃貸契約を結ぶ場合、人生で初めての契約であることが多いでしょう。ここでは、18歳の賃貸契約で注意すべき3つのポイントをご紹介します。
- 賃貸契約の手順・流れを知る
- 一人暮らしの費用を知る
- トラブルを起こさない
1.賃貸契約の手順・流れを知る
お部屋探しから賃貸契約までの主な流れは次のとおりです。
- 部屋の条件を決める
- 物件を探す
- 内見する
- 申し込む
- 入居審査を受ける
- 賃貸契約を結ぶ
住みたい部屋の条件(家賃・場所・広さ・設備など)を決めたら、インターネットや不動産会社・雑誌を使って物件を探します。気になった物件は、内見して部屋の状態や設備・周辺環境を自分の目で確認しましょう。
物件によっては、申し込みの際に『申込金』を支払います。申込金は、契約しなければ返金され、契約すれば契約金の一部に充てられます。
申込書の内容をもとに、入居審査がおこなわれます。契約者本人や連帯保証人の勤務先・年収などの情報のほか、物件によっては身分証明書・住民票・収入証明書などが必要です。連帯保証人がいない場合は、家賃保証会社を利用しましょう。
入居審査に通過したら、賃貸契約に進みます。契約前におこなわれる『重要事項説明』と『賃貸借契約書』の内容は特にしっかりと確認し、納得した上で契約を結びましょう。
2.一人暮らしの費用を知る
18歳で初めて一人暮らしをするときには、部屋選びの前に一人暮らしに必要な費用(初期費用・毎月の生活費)を知っておきましょう。自分の収入にあった部屋を選ばないと、その後の生活が大変になったり、家賃滞納をしたりするためです。
初期費用とは、部屋を借りる際に最初にかかる費用です。相場は家賃の4〜6ヶ月分といわれており、次のような項目があります。
- 敷金
- 礼金
- 仲介手数料
- 火災保険料
- 前家賃(日割り家賃)
- 鍵交換費
- 保証会社利用料 など
その他、引っ越し費用や家具・家電の購入費用も必要です。
関連記事:【ROOMSELECT】お部屋を借りるときの初期費用を抑える8つのコツ!内訳と相場も解説
生活費とは、日常生活で最低限必要な費用のことです。一人暮らしの毎月の生活費の相場は、12~15万円と言われています(地域によりことなります)。
生活費には、主に次のような項目があります。
- 家賃
- 食費・日用品代
- 水道光熱費
- 通信費
- 交通費
- 医療費
- 交際費 など
このうち、家賃は収入の25~30%を目安にしましょう。
一人暮らしに必要な費用を知らずに部屋を借りて家賃を滞納すると、個人信用情報にキズがつきます(記録が残る)。今後のローンやクレジットカード審査にも影響がでますので、注意が必要です。
3.トラブルを起こさない
18歳が賃貸契約をするとき、注意したいのがマナーや契約に関するトラブルです。賃貸契約も、一人暮らしも初めての方が多いためです。
マナーに関するトラブルで特に多いのが、騒音トラブルとゴミ出しトラブルです。騒音トラブルでは、若者同士で集まって騒いだり、ステレオの音量を大きくしすぎたりして周辺住民の迷惑にならないように気をつけましょう。ごみ出しの曜日や時間を守ることも当然のマナーです。
契約に関するトラブルでは、
- 勝手にペットを飼う
- 単身者用の部屋で同居する
- 部屋をリノベする
- 退去通知が遅れる
- 家賃を滞納する
などがあります。これらの禁止事項・ルールは『賃貸借契約書』や『重要事項説明書』に記載されていますので、しっかりと把握しましょう。
成人である18歳は、親の同意なしで賃貸借契約ができます。しかしその一方で、契約に関する責任を自分一人で負う義務も発生します。未成年のように、親の同意がないからという理由で契約の取消しもできません。
成人として責任のある行動をとり、トラブルを起こさないようにしましょう。