不動産コラム

家賃は手取りの4分の1を目安に!安心できるお部屋探しのヒント

2023/04/28

引越しをしようと考えた時に、まず頭の中をよぎるのは家賃のことでしょう。


家賃の予算を決めるには具体的に何を目安に考えると良いのでしょうか?引越し資金は、今までの資産で払うこともできるかもしれませんが、家賃は毎月払い続ける必要があります。


そのため、予算を考える上でよく指標とされているのは、給料の中でも手取り収入です。家賃は毎月払い続ける必要があるので、まとまった資産がない場合は、手取り収入の一部を家賃にあてる必要があります。


一般的には、手取り収入のどれくらいを家賃にあてるのでしょうか。イメージしやすいように具体例を挙げながら解説をいたしますので、是非最後までお読みください。

家賃予算の相場は手取り収入の何割が良いとされているか

家賃の予算は手取り収入の4分の1から3分の1を目安にすると良いと言われています。


1ヶ月の間には、家賃の他に食費や水道、光熱費、通信費などの固定費から日用品、交際費、医療費などの変動費など様々な種類の支出があります。個人差はありますが、収入の中で家賃に当てる割合は、多くても3分の1までに絞った方が余裕のある生活ができるでしょう。


まずは、手取り収入の4分の1を目安に家賃の予算を出し、3分の1を上限にして考えると良いです。


給料の中でも手取り収入での換算が必要です。


給料で使えるお金は社会保険料、住民税、厚生年金保険料、所得税などのお金を除いたお金です。特に新社会人で引越しを考えている方は、どれくらい自分の手元に残るかを考えながら予算を組みましょう。


手取り収入の25%くらいで計算をして予算を出すこともできますが、もし可能であれば、実際自分がどれくらい月々の支出があるか、どれくらい貯金があるか計算して、家賃に使えるお金を計算できるのが1番確実な確認方法と言えます。

手取り収入別のそれぞれの家賃予算相場

それでは、手取り収入がいくらの場合、大体どれくらいの家賃の物件を探したらいいか説明をいたします。

手取り収入が15万円の場合

手取り収入が15万円くらいの人は、手取り収入の4分の1程度である4万円前後の家賃の物件を探すと良いでしょう。


もしも食費、水道光熱費、通信費が合計で5万円かかったとしたら、残り自由に使えるお金は6万円です。交際費や衣服、美容費、保険代に使ったら、少し貯金ができるくらいの金額です。


これが、手取り収入の3分の1である5万円くらい家賃にあててしまうと、毎月貯金をするのは厳しくなるかもしれません。


月4万円以下の物件は、駅近い物件は難しいかもしれませんが、駅から少し歩いたり、少し古い物件や1Rであれば見つかりやすいはずです。

手取り収入が20万円の場合

手取り収入が20万円くらいの人は、家賃が6万円程度を目安に物件を探すと良いでしょう。


手取り収入が20万円であれば、6万円を家賃に使ったとしても14万円余るので固定費である水道光熱費を除いたとしても食費や交際費、自分の好きなことに使うお金ができるでしょう。


物件も予算が6万円であれば、部屋数を増やしたり、駅に近い物件を探すこともできます。

手取り収入が25万円の場合

手取り収入が25万円くらいの人は、手取り収入の3分の1程度の金額である8万円くらいの家賃の物件に住むことができます。


使い方にもよりますが、物件の種類によって固定費が高額になる確率は少ないので、残ったお金は好きなことに使うこともできますし、外食や旅行に行く回数を増やすこともできるかもしれません。


ただし、一時的に給料が良い仕事をしているのであれば、贅沢な部屋で暮らすことでその暮らしから抜けられなくなることがあります。

また、結婚や子供を持つと、その度に生活水準を見直す必要がでてきます。


家賃の予算を多めに貯蓄に回すのも良いでしょう。

2人暮らしで手取り収入が合計30万円以上の場合

これまで解説した例は、1人暮らしの場合の家賃についてですが、2人暮らしで合計した手取りが30万円を超えた場合は、8万円程度の家賃の物件に住んでも、ある程度安定した生活ができます。


30万円以上の手取り収入があれば、家賃の8万円を差し引いたとしても22万円残り、固定費は一人暮らしの倍になることはないので、1人ずつが15万円の手取りだったとしても良い条件の物件に住むことができたり、食費にあてる予算も多めに設定することができます。


ただし、もちろんのことですが生活費は倍になってしまうので、予算を決めた上で内訳はよく考えて話し合った上で予算を決めるのが良いでしょう。

家賃の予算を決める上で考えるべき注意点

給料を目安に家賃の予算を決める上で、注意が必要なことがいくつかあります。

ボーナスをあてにしないことが大事

少し高い家賃の物件に住みたいと思う人が最初に考えてしまいがちなことは、ボーナスをあてにして、物件を決めてしまうことです。ボーナスは景気や成績によって大きく変動するものです。


例えば、手取り収入が15万円の人がボーナス36万円をあてにして7万円くらいの物件を借りるとしましょう。

ボーナスから月に6万円を家賃として使う予定をしていたのに、ボーナスが安定してもらえず半分になってしまったら、手取り収入の3分の1以上のお金を家賃にあてることになります。


固定費を払うだけで精一杯になってしまい、貯金どころではなくなってしまいますね。


変動の大きいボーナスは家賃を払う上では、あまりあてにせず、変動が少ない月々の手取り収入から家賃の予算を考えるのが良いでしょう。

家賃以外の費用も注意する

部屋を借りる際に発生する支出は、単純な家賃だけではありません。

管理費や共益費、駐車場代など家に住むのにかかる費用も月々の家賃の支出に含めて考える必要があります。


駐車場代は住む場所によって大きく費用が変わるので、注意が必要です。


また、火災保険など家にかかる保険もあります。

家に住むのにかかるお金を理解した上で、不動産情報を見たり、部屋を考える参考にしましょう。


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住宅手当や家賃補助が出る会社もある

もしも勤めている会社から、月々まとまった住宅手当や家賃補助などの福利厚生の収入があるのであれば、手取り収入から換算する時に、多めに予算を組んでもいいかもしれません。

しかし、福利厚生は勤める会社によってそれぞれで、安定してもらい続けることができる収入なのか、きちんと確認した上で予算に含めると良いです。

家賃の予算は自分のライフスタイルによって考えると良い

給料を目安に家賃の予算を考える場合、予算の多少の前後は自分のライフスタイルを考えながら、物件を決めると良いです。

自分が何にお金を使いたいか

家賃をどこまで、給料を目安にして考えるかは人によって違います。


例えば、同じ給料をもらっている人でも外食ばかりでほとんど家にはいないけど、食費や交際費にお金をかけたい人は家賃予算を低めに設定したいですし、反対の生活パターンで食費や生活費が少なめだけど、家で過ごす時間が長いので家賃にお金をかけたい人もいます。


給料は目安として参考になりますが、自分が何にお金をかけたいかも合わせて、物件探しをするのも大事なことですね。

何人で住むかにもよる

また、1人暮らしの場合、友達と住む場合、同棲や結婚してパートナーと住む場合、子供ができた場合などさまざまなパターンで収入や生活費は変わります。


その場合は、家賃の予算を考えた上で、一緒に住む相手と簡単にシミュレーションをしてみると安心できます。

固定費を抑える考え方

家賃の予算を削れないのであれば、固定費を抑えてその分を家賃の予算に回すのも一つの手段です。


生活費は変動的ですが固定費は契約や安定した使い方をするのであれば、ある程度安定しています。


例えば、Wi-Fi環境などの通信費などは簡単に見直すことができます。

また、車を所有するかどうかも支出に大きく左右するでしょう。

まとめ

家賃を給料の目安で考えるのであれば、手取り収入の4分の1から3分の1で計算して予算を考えましょう。


給料の手取り収入が増えれば、家賃に使う比率が多少増えても生活費や貯金するお金を残すことができます。ただし、収入や使えるお金が安定していない限りは、生活水準をキープして安定した生活を送るためにも使いすぎない意識は必要です。


給料だけではなく、自分のライフスタイルを考えて家賃を決めると物件が探しやすいです。


生活が苦しくなってしまう可能性があるため、自分の給料に見合った物件に決めることが大事となりますが、生活を想像してみて、何に使う費用が大事なのか考えておくと、物件を決めるヒントになるかもしれませんね。

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