大家さんにとっては損でしかないように見えるフリーレントですが、なぜ一定期間無料にしてくれるのでしょうか?それは、無料にしてでも入居して欲しいからです。
周辺の物件が普通に家賃を徴収する中で、自分の物件が1ヶ月でも「家賃を無料にする」といえば、部屋探しをしている人からすればかなりお得に見えるはずです。同じような間取りで家賃にも差がないのであれば、フリーレントがついている物件の方が選ばれる確率が高いです。
しかし無料にした分、減収になってしまいそうですが、長い目で見ればそうでもありません。
たとえば、なかなか入居者が入らないとき、大家さんは家賃を下げようか…と悩みますが、家賃を下げるよりもフリーレントにした方が家賃収入が大きくなることがあります。
【家賃80,000円、フリーレント1ヶ月】
80,000円×23ヶ月=1,840,000円
【家賃75,000円に下げる】
75,000円×24ヶ月=1,800,000円
家賃というのは、一度下げてしまうと上げることが難しくなります。また、すでにその物件に住んでいる人からすると、同じ条件の部屋なのに不公平だと不満が出る恐れもあります。ですから、安易に家賃を下げるよりもフリーレントにした方が、家賃を変えずに済み、なおかつ家賃を下げるよりも収入を高くすることが可能です。
空室が続いているならなおさら、そのまま人が入らない状態が続くよりも、フリーレントにしてでもすぐに入居者が見つかった方が大家さんとしても確実に収入を手にできるのですから、ありがたいというわけです。