SOHOとは、「Small Office/Home Office」の頭文字を取った略称です。パソコンなどの情報通信機器を使いながら、自宅や小さなオフィスで業務委託を行う働き方、またはその仕事場や物件のことを指します。
なお、現時点ではSOHOの正式な定義は存在していません。日本SOHO協会ではSOHOを「ITを活用して事業活動を行っている従業員10名以下程度の規模の事業者」としていますが、官公庁や各団体によってその定義はさまざまです。
小さなオフィスや住まいを仕事場として使い、働いている人、つまりSOHO利用者の数は近年増加傾向にあります。SOHO自体が知られるようになったのは、1990年代後半にWindowsのパソコンが普及したことがきっかけでした。2010年以降は、よりデバイスや通信環境が整備され、SOHOで働きやすい環境になっています。
時間や場所にとらわれずに働くことができる点から、働き方改革がすすむ昨今、SOHOは改めて注目されています。
ここからは、SOHOと似ているワークスタイルの違いをご紹介します。まず、SOHOとベンチャー企業やスタートアップ企業との違いは「法人化しているかどうか」です。基本的にベンチャー企業やスタートアップ企業は法人を立ち上げますが、SOHOは必ずしもその必要がありません。
- ベンチャー企業:斬新なアイデアや技術をもとに、大企業が始めにくい新しいサービス・ビジネスを展開する
- スタートアップ企業:新しいビジネスモデルを開発する企業で、市場開拓の段階にある
在宅ワークは家にいながら働くことを指し、副業や内職の意味で使われることが多いです。テレワークは、情報通信技術(ICT)を活用し、時間や場所にとらわれない働き方を指します。そのため、SOHOはテレワークの一種ともいえます。
SOHOは仕事の内容自体よりも、小さなスペースで行うビジネス、という点が注目されています。
SOHOとフリーランスの違いは、「オフィスを設けているかどうか」です。フリーランスは働く場所を固定している場合は少なく、自宅やカフェ、ワーキングスペースなどで仕事をすることがあります。一方、SOHOはオフィスを構えるため、基本的に同じ場所で仕事をします。