不動産コラム

敷金・礼金とは?何が違う?敷金が戻ってくる場合なども徹底解説!

2022/05/13

新生活のはじまりに、賃貸の物件探しをする人も多いのではないでしょうか?気に入った物件を見つけて、いざ契約・入居となったときには、さまざまな初期費用がかかります。初期費用のなかでもよく知られているのが「敷金」と「礼金」ではないでしょうか。

しかし、特に初めてお部屋を借りる人は、「敷金・礼金っていったい何?」と疑問に思うはず。そこで、今回の記事では、その「敷金」と「礼金」について紹介します。敷金が戻ってくる場合や注意事項についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

敷金とはいったい何?

敷金とはいったい何でしょう?敷金は、賃貸物件に入居するときに必要となる費用のひとつです。敷金は、賃貸物件を借りるときに大家さんに対して「賃料などの債務の担保」として預けるという目的があります。

わかりやすく言うと、入居する際に大家さんに「もしも」のときのために預けるお金です。物件を貸す大家さんは、「借主の家賃の滞納」と「借主の不注意による建具などの損壊」という2つのリスクを負っており、それを担保するためのお金が、敷金ということになります。

あくまで「担保」ですので、条件をクリアしていれば退去時に戻ってくることがあります。敷金が戻ってくる場合については、このあと記事の後半で詳しくご紹介しています。

敷金の相場はいくら?

敷金の相場は、通常、家賃の1ヶ月~2ヶ月分が目安とされています。しかし、例えば高級マンションなどでは、敷金も高くなる傾向があり、なかには家賃の3ヶ月~6ヶ月分というケースもあります。

一方で、最近は、敷金がゼロという物件もあります。敷金がゼロの場合、物件の退去時にクリーニング代などの支払いが生じる可能性はありますが、初期費用を抑えたい方にはおすすめです。

敷金はいつ払うの?

敷金は、賃貸借契約を結ぶときに必要となります。物件探しでは、希望のお部屋を見つけたあと、まず申し込みをします。申し込みが終わると、家主によって入居審査が行われます。入居審査はだいたい数日から1週間で終わることが多いです。この審査で特に問題がなければ、賃貸借契約を結ぶことになり、この段階で敷金が必要です。

なお、同時に「礼金」「仲介手数料」「火災保険料」「前家賃(翌月分の家賃)」なども必要になりますので、契約前にある程度まとまったお金を用意しておきましょう。

礼金とはいったい何?

礼金は、物件を借りるときに「お礼」「謝礼金」という目的で支払うお金です。敷金と違い、「お礼」ですので、退去時に礼金が戻ってくることはありません。一方で、敷金と同じように、最近では礼金ゼロの物件も増えています。

借主が貸主に「お礼?」となかなかピンとこない方もいるかもしれません。もともとは、大学などに進学する子どもを大家さんに「頼みます」「お願いします」という意味を込めて親が支払っていた費用だったと言われています。

礼金の相場はいくら?

礼金の相場は、敷金と同様に家賃の1ヶ月~2ヶ月分が目安とされています。相場はあくまでも目安であり、それぞれの物件によって違うので、契約するときにしっかり確認しておきましょう。

敷金が戻ってくるのはどんな場合?

はじめに支払った敷金は、退去時に戻ってくることがあります。それは、主に以下の2点をクリアしている場合です。

  • 家賃の滞納がない
  • 設備などを修繕する必要がない状態で退去する

上記のうち、わかりにくいのが2つめではないでしょうか。
入居者は、退去時に部屋を原状回復して貸主に明け渡す義務があります。この原状回復に使われる費用(「原状回復費用」といいます)については、基準があいまいなため、国土交通省は「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を発表しています。

ガイドラインによると、「故意に・なまけて」部屋を汚したり設備を壊したりした場合には、修繕費用は入居者が支払うことになっています。一方で、自然災害や経年による劣化など「自然な消耗」が汚れや損壊の原因とされる場合は、貸主が支払うように定められています。

敷金はいつ、どのくらい返金される?

敷金は、賃貸物件からの退去時に戻ってくることが一般的です。とはいえ、残念ながら全額戻ってくることはあまりありません。 返還額は、以下のような計算に基づいて、決定されます。
敷金の返還金額=初めに支払った敷金−退去費用(修繕や清掃に使われる費用)

なるべく多く敷金を返金してもらうために

上記で説明したとおり、敷金のうち、返還される金額は「原状回復費用」によって大きく左右されます。「原状回復費用」が少なければ、返ってくる敷金は増えます。この「原状回復費用」をできるだけ抑えるために入居者自身が確認できることとして、主に以下のポイントが挙げられます。

【床】
  • 和室の場合:畳にシミやカビがないか(飲み物をこぼしたことなどによるもの)
  • フローリングの場合:へこみやキズがないか(キャスター付きのいすなどによるもの)
  • カーペットの場合:シミやカビがないか(飲み物などによるもの)、へこみや跡が残っていないか(重い家具などによるもの)
【天井】
  • 直接取り付けた照明器具の跡、キズがないか
【壁】
  • 落書きがないか
  • ねじ穴やくぎ穴がないか
  • たばこのにおいやヤニがないか
  • エアコンなどの水漏れが原因に腐食がないか
【柱】
  • 飼っていたペットなどによる傷やにおいがないか
【水回り】
  • 風呂、トイレ、洗面台の水垢、カビなどがないか

上記のなかでも、水回りは大家さんが特に気にするポイントです。目につきやすい場所であり、ここが綺麗か汚いかによって大家さんの印象もだいぶ変わってきますので、特に注意して掃除・確認しましょう。

トラブルを回避するためにできること

敷金の返還については、「原状回復費用」が貸主負担になるのか、借主負担になるのかということでトラブルになるケースもあります。先ほど紹介した国土交通省のガイドラインとあわせて、トラブルを回避するために借主ができることをいくつかご紹介します。

賃貸借契約書の内容をよく読む

賃貸借契約を結ぶときには、原状回復についてどのように書かれているかをしっかり確認しましょう。特に、賃貸借契約書の「特約事項」に記載されている内容は必ず読みましょう。

例えば、「ルームクリーニング費用の借主負担」が特約に記載されていることがよくあります。この場合、退去時にどれだけきれいにして部屋を明け渡しても、所定のルームクリーニング費用が敷金から引かれることになります。

入居時に物件をチェックする

お部屋が決まり、いざ入居となると、わくわくすると思います。しかし、入居時にしっかりと物件の状態を確認しておくことで、退去時のトラブルを避けることができます。入居時には、部屋にキズやカビがないか、壊れているところはないか確認し、あれば写真に撮っておきましょう。

写真を保存しておけば、キズやカビが元からあったものなのか、自分の不注意で付けてしまったものなのかを明らかにすることができます。

退去時の部屋の立ち合いに参加する

退去時には部屋の立ち合いがあります。物件を管理している不動産会社の担当者か大家さんが立ち合いますが、これに借主も参加しましょう。立ち合いで見つかった汚れなどが自分の過失によるものではなく、経年劣化によるものであれば、その場できちんと説明することが大切です。

まとめ

特に初めて部屋を借りる場合、わからないことも多く、不安が大きいと思います。トラブルなく快適に賃貸物件で生活できるよう、あらかじめ知識を付けておきましょう。また、契約を結ぶ前に、不動産会社の担当者と一緒に、賃貸借契約書をしっかり確認しておくことも大切です!