「保証人を頼める人がいない!」と困っている方のために、保証人なしで賃貸物件を借りる方法を4つご紹介します。それぞれの特徴や注意点も解説していますので参考にしてください。
・家賃債務保証会社を利用する
・保証人代行サービスを利用する
・保証人不要の物件を探す
・クレジットカード払い可能な物件を探す
保証人なしで部屋を借りる最もおすすめの方法は、家賃債務保証会社を利用することです。家賃債務保証会社とは、家賃滞納が発生した際に一時的に家賃を立て替えてくれる会社のことです。その後、家賃債務保証会社が借主(入居者)に家賃を請求します。
家賃債務保証会社が貸主(大家さん)側の家賃収入を保証してくれるため、借主(入居者)は保証人なしで部屋を借りることができます。
昨今の高齢化・親戚関係の希薄化・外国人の増加などにともない、家賃債務保証会社の利用者は年々増加しています。2020年度には賃貸借契約における家賃債務保証会社の利用率が全体の約8割に上りました。
参考記事:家賃保証業者、管理会社の利用が8割に―国交省調査、ニーズ高まるも認知度課題 | 不動産経済オンライン |
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ただし、借主(入居者)が家賃債務保証会社を利用するときには次のような注意点があります。
・審査が必要
・保証委託料がかかる
・会社を指定される
・トラブルにあう可能性がある
利用の際には、借主の支払い能力を調査する審査があり、収入や雇用形態が不安定な方は審査に通らない可能性があります。初年度は家賃の0.5〜1ヶ月分の保証委託料が発生するため、入居時の初期費用が高くなります。その後、1年ごとに1〜2万円の更新料が必要です。
家賃債務保証会社は貸主(大家さん)や管理会社から指定される場合が多く、借主側が会社を選ぶことはほぼできません。なかには、取り立ての際に「乱暴な言動があった」などのトラブル事例もあります。
家賃債務保証会社は、『保証人必須』という物件以外、ほとんどの物件で利用できます。ただし、金銭以外のトラブルには非対応のため、物件によっては『連帯保証人+家賃債務保証会社』の利用が必要な場合もありますので注意が必要です。
保証人代行サービスとは、保証人の役割を代行してくれたり、保証人の斡旋をしたりするサービスです。家賃債務保証会社とよく似た仕組みですが、賃貸借契約をスムーズに進められるように、不動産会社や管理会社が提供しているサービスであることが多いです。
不動産会社や管理会社が運営するサービスの場合、
・審査に通る可能性が高い
・利用できる物件数は少ない
などの特徴があります。
審査に通りやすいことから、家賃債務保証会社で審査落ちした方(外国人・高齢者・無職の方など)も利用できることがありますので不動産会社に相談してみましょう。
ただし、なかには個人の連帯保証人の斡旋のみをおこなうサービスもあります。悪質な会社を選ぶと、保証人として認められなかったり、詐欺にあったりする危険性があります。悪質な会社を利用しないよう十分な注意が必要です。
物件によっては、保証人なしで借りられる物件があります。その代表的な物件がUR賃貸住宅です。UR賃貸住宅は、一定の収入(または貯蓄・資産)があれば、
・保証人なし
・礼金なし
・仲介手数料なし
・更新料なし
で借りることができます。
そのため、収入は十分にあるが保証人が見つからない方におすすめの物件です。
その他の物件では、『保証人不要』と記載されていても、結局『保証会社の利用が必須』というケースが多いです。なかには、保証人も保証会社もなしで借りられる物件が少数ありますが、
・建物が古い
・事故物件
・部屋を借りられる期間が短い
など、何らかの問題がある場合が多いため、注意が必要です。
クレジットカード払いが可能な物件の中には、保証人なしで借りられる物件があります。クレジットカードの利用には金融機関の審査が必要なため、利用できる時点で信用が得られるためです。
クレカ支払い可能物件には、ほかにも
・振込の手間が省ける
・手数料が不要
・ポイントがたまる
などのメリットがあります。
ただし、このような物件はなかなか見つかりません。クレカ支払い可能物件は増加傾向にあるものの、現金や銀行引き落としでの支払いが主流です。そのうえ、『保証人なし』という物件を見つけることは、なかなか難しいでしょう。