不動産コラム

お部屋を内見する目的は?チェックポイントと失敗しない7つのコツ

2022/09/16

「内見するときのにポイントを知りたい」
「そもそも内見をする目的ってなに?」
「内見をするときに必要なものを教えてほしい」

お部屋を借りるときの「内見」についてこんなギモンはありませんか?

実は、内見はお部屋選びで一番と言えるほど重要です。
なぜなら内見はネットや図面にはない情報を知ることができるからです。

この記事では、内見で失敗しないための7つのコツと内見のときのチェックポイントを解説しますので、お部屋探しに失敗しないために参考にしてください。

内見の目的は現地で情報収集すること

「内見」とは実際に現地でお部屋を見ることです。
「内部見学」の略で「ないけん」と読みます。

内見の目的はより良いお部屋選びのために、現地に行かないとわからない情報の確認です。

  • インターネットや募集図面に書かれている内容と違いがないか確認(設備、間取り、場所 など)
  • インターネットや募集図面ではわからないことの確認(音、臭い、汚れ、電波、寸法 など)

候補のお部屋が入居するのに問題がないか、以上のことを実際に現地に行ってチェックします。
内見は通常は入居審査の申込みする前に行います。ただし、新築物件や退去前のお部屋では先に入居審査申込みをする場合もあります。

借りたいお部屋の候補が複数あれば、見比べて最も自分にあったお部屋を選ぶことになります。そのため内見は一度に3〜4つのお部屋を回るパターンが多く見られます。
内見に必要な時間は「一部屋15分〜30分程」(単身用)です。3〜4部屋を内見すると移動を含めて2時間〜3時間ほどかかります。
なお、そのあと気に入ったお部屋の入居審査の申込みをするなら、更に30分〜1時間の時間が必要です。
思った以上に時間と労力を使うことになりますが、内見はお部屋選びにとても重要です。十分な時間を作って内見に臨みましょう。

賃貸物件の内見の7つのコツ

失敗しないための内見のコツを7つ紹介します。

1.チェックリストを用意する

確認不足があると後日もう一度内見をすることになります。確認漏れが起きないようにチェックリストを準備します。
このあとチェックポイントの詳細を紹介します。参考にしてチェックリストを作ってみてください。

2.写真やメモを残す

内見をする目的は、図面やインターネットではわからない部分の確認に行くことです。あとで確認ができるように、現地で得た情報は必ず紙にメモしたり写真で撮ったりして残しましょう。

3.共用部や周辺環境も確認する

内見ではお部屋の中だけではなく、建物の共用部や周辺の環境もあわせて確認しましょう。
建物の管理状況の良し悪しや入居者のマナー、周囲の治安や利便性などもお部屋選びには重要な条件の一つです。

4.日中と夜に見る

日中の内見では確認ができないこともあるため、最終的な候補の物件は夜(夕方)も内見することをおすすめします。
たとえば「隣の部屋からの音の伝わり方」は、日中は隣室が不在のことが多いため確認ができないことが多いものです。そのため在室していることが多い夕方から夜の時間帯にあらためて内見しましょう。
あわせて夜間の共用部と周辺道路の明るさなどの確認も行うとベストです。

5.入居者全員で内見に行く

家族で入居の場合は(小さなお子様を除いて)なるべく全員で内見に行きましょう。多くの場合、代表者が先に一人で内見をしても最終的に全員が見ることになり、何度も内見に行くことになるからです。そのため、できるだけ初回に全員で行くとこのような二度手間を省くことができます。
また同時に見ることで現地で意見交換ができ、家族間の意見の食い違いによるトラブルの発生を防ぐことができます。

6.複数の候補がある場合は短期間に見る

候補のお部屋が複数あるときはできる限り短期間で全部を見て回りましょう。時間が空くと先に見たお部屋の印象が薄れて、うまく比較ができなくなります。
できれば3、4件ほどに候補を絞って1日で回るのがベストです。
候補が多い場合や物件間の距離が遠く1日で回れない場合も、翌日に残りのお部屋を見に行くなどして時間を空けないことが大事です。

7.入居希望日の1ヶ月前頃に行く

内見をするタイミングの目安は「入居希望日の1ヶ月前頃」です。
内見をして気に入った物件があれば、他の人に先を越される前に入居審査の申込みをすることになります。
入居審査から家賃の支払いが発生する契約開始まで長い期間は空けられません。目安は1ヶ月から1ヶ月半ほどです。そのため入居審査の申込みと入居審査、契約開始の流れを考えると、入居希望日の1ヶ月前頃を目安に内見をするのがベストです。

内見のときのチェックポイント

内見のときに注意してチェックしたいポイントをまとめました。
内見で確認漏れが起きないように、この内容を参考にチェックリストなどを作成してみてください。

お部屋の中のチェックポイント

お部屋の中のそれぞれの場所ごとに以下の内容をチェックします。

全体
  • 傷、汚れ、臭い(床・壁・天井)
  • クリーニングの状態
  • ドアのサイズ、開く方向

クリーニングの状態について、内見ができてもそのお部屋が室内クリーニングの前の場合もあります。そのときはクリーニング前も内見をし、クリーニング完了後にもう一度見せてもらいましょう。

玄関
  • 靴箱の有無・サイズ
  • ドアの質や厚さ

玄関ドアの質や厚さは見落としがちですが、防音性や断熱性に関わりますのでよく確認しておきましょう。

浴室周り
  • お風呂の水栓の種類
  • シャワーの水圧(水が出る場合)
  • 洗濯機置場のサイズ

シャワーの水圧の確認について、特にマンションの高層階などは水圧が弱い場合もあるため、できる限り確認することをおすすめします。
お部屋によっては水が出ないこともあります。その場合は不動産会社に頼んで情報を確認してもらいましょう。

キッチン
  • 冷蔵庫置場のサイズ
  • 食器や調理器具の収納スペースの容量
居住スペース

居住スペースは入居後最も多くの時間を過ごす場所です。漏れのないように時間をかけてチェックしましょう。

  • 日当たり
  • 窓からの眺望・外からの視線
  • 防音性(隣の部屋からの音・外からの音)
  • 断熱性(特に窓際)
  • 部屋のサイズ(家具の配置のため)
  • カーテンレールと窓のサイズ
  • 湿気、通気、結露、カビ
  • コンセント、TV端子、インターネットのモジュラージャックの位置と数
  • スマートフォンの電波
  • 収納(クローゼット)のサイズ、種類、カビ、虫(死骸、卵、フン)
  • ベランダ・バルコニーの使いやすさ
  • 照明器具の有無、ワット数

特にサイズの採寸は現地でしかできないことですので、しっかり確認してメモをしましょう。

共用部などのチェックポイント

共用部は管理状況を中心に次のポイントをチェックしてください。

  • 清掃や管理の状況(廊下、階段、ゴミ置き場、投函物の処理など)
  • セキュリティ(オートロック、監視カメラ、周囲からの侵入の可否など)
  • 夜の共用部の照明の明るさ
  • 集合ポストの位置
  • 自転車置き場の位置
  • 駐車場の種類・サイズ
  • マナーやルールを守らない住人の有無

建物内の掲示板や張り紙を確認すると、マナーやルールで住民トラブルが起きていないか知ることができます。
「タバコ吸殻の投げ捨て・禁止のお願い」「バルコニーの荷物・撤去のお願い」「生活騒音・注意のお願い」などの掲示物があると要注意です。

周辺環境のチェックポイント

周辺環境は通勤や通学で使う道路の状況や利便性を中心に、次のポイントをチェックしてください。

  • 最寄り駅までの道路状況(道路幅、交通量、街灯)
  • ゴミ捨て場の場所
  • 買い物施設(スーパー、コンビニ、ドラッグストアなど)
  • 役所、交番、郵便局の場所
  • 臭いや騒音の発生源の有無
  • 治安状況

治安状況について、周辺の道路の電信柱などに「自己多発」「ひったくりに注意」「空き巣に注意」などが多い場合注意が必要です。

内見と前後の流れ

内見と前後の手続きの大まかな流れは次のようになります。

  • 問い合わせ(電話・インターネット)
  • 不動産会社に訪問/現地集合[※]
  • 内見(3〜4件/1日)[※]
  • 入居審査の申込み[※]
  • 賃貸借契約
  • 契約開始・入居

[※]は内見の日に行う項目です。ただし、気に入る物件がなければ入居審査の申込みは必要がありません。
3〜4件の内見と入居審査の申込みを行うと、トータルで2〜4時間ほどかかることがあります。内見当日は余裕を持ったスケジュールで臨みましょう。

内見のときの服装と持ち物

内見をするときの服装と持ち物、事前に確認しておくことについて説明します。

服装
  • 動きやすい服装
  • 脱ぎ履きしやすく歩きやすい靴

内見のときは採寸のためにしゃがんだり高いところに手を伸ばしたりするため、服装は動きやすいものを選びましょう。
また、複数のお部屋を見に行くとなると靴を脱ぎ履きする回数が増えます。長い距離を歩くこともあります。スムーズに物件間の移動ができるように、運動靴などの着脱がしやすく疲れにくい靴がおすすめです。

必須の持ち物
  • カメラ[★]
  • メジャー(3.5〜5.5m)
  • 募集図面
  • メモ用の筆記用具[★]
  • ハンコ(認印)
  • 本人確認書類(運転免許証、健康保険証)

内見で得られた情報を記録に残せるように筆記用具やカメラ(スマホ可)は必ず持っていきましょう。
ハンコと本人確認書類は、内見後の入居審査の申込みをする際に必要です。

場合によって用意するもの
  • スリッパ(不動産会社が用意することが多い)
  • 懐中電灯[★]
  • コンパス[★]
  • ビー玉/水平器[★]
  • 温度計

[★]の持ち物はスマートフォンのアプリで代わりができます。
お部屋に照明がないこともあるので、夜の内見では懐中電灯(スマホ可)を持っていきましょう。

事前に確認しておくもの
  • 入居希望条件(家賃、入居日、優先順位など)
  • 勤務先の情報
  • 連帯保証人の情報
  • 車のサイズ、車種、型式、ナンバー

勤務先、連帯保証人、(駐車場も借りる場合)車に関する情報は、入居審査の申込みのときに必要になります。
あらかじめ準備をしておくと、スムーズに書類の記入ができます。

内見についての注意点

内見のときの注意点について触れておきます。

内見ができない場合

退去前などで目的のお部屋が見られない場合、同じ建物内の同じ(近い)間取りのお部屋を見せてもらいましょう。広さや設備などある程度イメージを持つことができます。
後日内見が可能になったら改めて実物を見に行きましょう。

トイレは事前に済ませておく

内見をするお部屋のトイレは使うことができません。トイレが心配な方は事前に済ませておきましょう。

気になったお部屋は気軽に内見予約を

内見はいいお部屋選びをするのにとても重要です。その内見で失敗しないために、ぜひこの記事で紹介した内見のコツを参考にしてみてください。
なお、内見をしないでお部屋の契約をするのは絶対にNGです。後でトラブルになったり、我慢ができないマイナス面があってすぐに引っ越したりすることも考えられます。

内見をしたからといって必ず入居審査の申し込みをしなければならないわけではありません。気になる物件があったら気軽に不動産会社に内見の予約をしてみてください。