新生活を始めてから騒音に悩んだり、防音対策をしたりするのが嫌な方は、騒音に強い物件を選ぶことが大切です。騒音に悩まない物件選びのコツは次の5つです。
1.RC造の新しい物件を選ぶ
2.隣の住戸との接点部分を確認する
3.内見で音漏れと周辺環境をチェックする
4.近隣住民の情報を聞く
5.不動産会社に希望を伝える
1.RC造の新しい物件を選ぶ
騒音に悩みたくない方は、RC(鉄筋コンクリート)造の賃貸物件を選びましょう。RC造の建物に使われているコンクリートは密度が高いため、空気伝搬音(特に低音)が伝わりにくい特徴があります(ただし、固体伝搬音は防げません)。木造の建物は通気性がよい分、防音性が低いため避けましょう。
新しい物件のほうが、窓やドアなどに隙間がなく音漏れの心配がありません。
2.隣の住戸との接点部分を確認する
周囲からの騒音が気になる方は、隣(階下)との接点が少ない、または離れている物件を選びましょう。具体的には、
- 隣室がない角部屋
- 1階の部屋
- 接点部分が収納やトイレ・お風呂になっている物件
- 戸境壁や床の厚さが18cm以上ある物件
などです。
寝室が隣の住戸のリビングに接しているような物件は、生活音が気になりやすいため避けましょう。
3.内見で音漏れと周辺環境をチェックする
内見時には、音漏れや設備の防音性、周囲の環境を確認しましょう。
音漏れの調べ方には、壁を叩く・部屋の中心で手を叩くという2つの方法があります。壁を叩いたときに高く軽い音がしたら、壁の中は空洞で音漏れしやすいと考えられます。RC造の物件でも、壁がすべてコンクリートでできているとは限りません。四方の壁をきちんとチェックしましょう。
また、部屋の中心で手を叩き、反響音がなかったら防音性が低いと判断できます。設備面では、窓やドアの遮音性や建具の隙間などを確認するとよいでしょう。
環境面では、
などが近くにないかを確認します。曜日や時間帯によって騒がしさが違う場所もありますので、要注意です。
4.近隣住民の情報を聞く
騒音トラブルを避けるには、近隣住民の情報を知ることも大切です。不動産会社や管理会社に、
- どのような世帯(単身・ファミリー層など)が多いか
- 過去に騒音トラブルがあったか
などを聞いてみましょう。共有部分や掲示板に貼ってある注意書きをチェックするのもおすすめです。
5.不動産会社に希望を伝える
- 小さい子どもがいる
- 楽器を演奏したい
- ペットを飼いたい
などの事情がある方は、物件選びの際に不動産会社にあらかじめ伝えておきましょう。自分の希望にあった物件を紹介してもらえるため、騒音トラブルが起こりにくくなります。